【珍方見聞録】へたれガンダム〜地元の鉄作家が遺した珍工作物(福島県福島市)
2024年5月某日、フィクサーXより指令が下った。
指令S7E511:2022福島上陸作戦の記録をサルベージせよ
有名な珍スポットとなった福島市のへたれガンダム
2022年9月、当時勤務していた会社の盆休みを遅く取って、福島県の伊東園ホテル4館を巡る旅を敢行していた私。
同人誌版『伊東園ホテル見聞録』の福島特集を作るために取材したものでしたが、故あって現在(2024)も制作に至らず。
これは今後に残された数々の課題のうちの一つですが、いつ手を付けるかも未定の昨今にて。
毎度お馴染みWiki先生から抜粋すると、このような概要です。
2009年か2010年(平成21年か22年)ごろ、地元のアマチュア鉄作家の男性(以降、「作者」)により、アニメ『機動戦士ガンダム』の主役モビルスーツ(ロボット)・RX-78-2 ガンダムを模して制作され、地域の子供たちに楽しんでもらおうという思いから、作者の自宅前や地区内の文化祭会場を経て道路脇に設置された、高さ2メートル超の鉄像である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/へたれガンダム
完成後の2011年に作者が他界したため、この像は彼の遺作でもあるという。
正式な名称は「機動戦士ガンダム像」であるが、アニメでの主武装であるビームライフル(ライフル型の光線銃)、ビームサーベル(光の剣)、ガンダムシールド(盾)こそ揃っているものの、アニメとは異なる全身の「へたれ」具合(縦長の頭部、いびつな頭身、猫背、がに股など)から「へたれガンダム」の愛称がつけられ、地元住民に親しまれるようになった。
へたれガンダムを見に行こう
福島県の伊東園ホテル4館ハシゴの旅は「伊東園ホテル飯坂 叶や」から始まり、「鏡が池 碧山亭」「伊東園ホテル磐梯向滝」「東山パークホテル新風月」とルートを取って最後は栃木県まわりで埼玉に帰還しましたが、2日目の飯坂温泉からあだたら高原岳温泉への道中に福島市内を通過する際に立ち寄りました。
市街地を抜け、田畑が広がる景色の中を走っていると、ナビが「目的地周辺です」とゴールを告げます。
若干スピードを落として走っていると、コイン精米所の砂利の駐車場みたいな所にポツンと人間大のガンダムらしきものが佇んでいました。
慌てて砂利に車を突っ込み、精米所に横づけでパーキングすると、どなたかの家の敷地らしき場所。
敷地内には、野菜の無人販売所も見えます。
現在の設置場所はコミュニティーセンターである平石集会所の前で、管理もそちらでされているようです。
へたれガンダムの勇姿を目に焼き付けろ
広い田園風景の中に微妙な風体の人型ロボットが佇立している光景には何とも言いがたい感情を抱きますが。
何かと聞かれれば「ガンダム」と答えますが、私が見たことのあるガンダムはもう少し精悍な姿をしています。
この奇妙なオブジェのことが世間に広まるきっかけになったのは珍百景かフォトブロガーかは定かではありませんが、これがいつしか「へたれガンダム」と呼ばれるようになり、珍スポット化したものだそうな。
私も何かのインターネット記事を読んだことがきっかけで見物しに行ったので、スポットとして広く認知されるようになっています。
近くで見てみましょう。
高さは2m強で、ガタイのいい上半身に対し頼りない下半身を持ち、顔のバランスもガンダムどころか人間離れしており、何を考えているか分からない表情をしています。
体の至る所に御賽銭が供えられています。
有志(?)によって賽銭箱も設置され、そこにも多額の御賽銭が納められているようです。
何の願いが叶うのか分かりませんが、私も100円置いてきました。
2020年に、元々持っていたビームライフルが盗まれてしまい、その後有志たちによって色々な武器が提供され、撮影時に持っていたショットガンとガンダムハンマー、木製ビームライフルの他、傍らのラックには何点かのお手製銃火器が設置されています。
ペットボトル製のバズーカは経年劣化で原型を留めていませんでした。
背中に回ると、テム・レイの回路(一番くじの景品のUSBハブ、規格はUSB1.1)が置かれており、へたれガンダムの加速装置としてセットされたようです。
※2024年現在は無いようです
野菜の無人販売もやっています
へたれガンダムの背後にある野菜の無人販売所も見てみます。
この敷地のある農家の方が作った野菜を直売しているものでしょうか。
きゅうり、なす、タマネギが1袋100円というお値打ち価格で販売されていましたが、4泊5日の旅の2日目なので購入は見送らせていただきました。すみません。
撮影時期はまだアッツ暑い9月で、車に置いておいたら溶けます。
人々に愛されるへたれガンダム
撮影中、ド平日にもかかわらずひっきりなしに車やバイクがやって来てはへたれガンダムと記念撮影していました。
それだけ人々に認知され、また愛されているということでしょう。
楽しそうにへたれガンダムと戯れる方々を見ながら、私は次の伊東園ホテルに向かって出立しました。
観光協会のネット記事では「福島市が誇る珍スポット」という触れ込みですが、他に何か誇れるものは無いのか。
記録写真
地点情報
へたれガンダム
所在地: 〒960-1103 福島県福島市平石中稲場19
入場料: 無料
営業時間: 常に開放されています
定休日: 多分年中無休
Web: ありません
日本には数々のお手製ガンダムがあるようです!
それらを巡礼している方もいらっしゃるようです
※情報は記事アップ当時のものです。現況と異なっている場合があります。
(訪問:2022年9月)