【珍方見聞録】会津さざえ堂〜二重螺旋構造の希少建造物(福島県会津若松市)

2024年6月某日、フィクサーXより指令が下った。
指令S7E625:2022福島訪問のストックを出せ

福島県の有名な珍スポット

今回は、福島県会津若松市の「会津さざえ堂」を訪れたいと思います。
歴代の天皇陛下が皇太子の頃に訪れているメジャースポットですが、昨今は珍スポットとして紹介されることが多いです。

階段を登って降りたのに誰ともすれ違わないという、不思議体験ができるとか。
果たしてどんな所なのでしょうか。

喜多方ラーメンをキメてからさざえ堂へ

この前日、私は会津東山温泉にある伊東園ホテル、東山パークホテル新風月に宿泊していました。
どうしても喜多方ラーメンを食べてみたかった私は、朝食をキャンセルし喜多方市へ。

ゴリパラ見聞録のロケでも訪れた「本家大みなと味平」で朝ラーメンをキメ、会津若松市にとんぼ返りします。

埼玉に帰る日ですが、その前に観光地を一つ見てから帰ろうと思っていました。
実は会津若松の伊東園ホテルに泊まるのは2度目で、前回も会津さざえ堂を訪れようと思っていましたが時間の都合で断念。

会津若松市・飯盛山に向かう

会津若松市といえば鶴ヶ城(会津若松城)白虎隊ですが、白虎隊が眠る飯盛山に、今回訪れる会津さざえ堂があります。
鶴ヶ城とさざえ堂の直線距離は約3km、道路距離は約4.4kmと出ており、まあまあ近いです。

会津さざえ堂について、いつものようにWiki先生から引用します

かつてこの地にあった正宗寺の仏堂として、江戸時代後期の寛政8年(1796年)に当時の住職であった郁堂(いくどう)が建立したものである。
(略)神仏混交の信仰形態をもっていた正宗寺は、明治初期の廃仏毀釈で廃寺となり、以後、栄螺堂は個人の所有となっている。
二重らせん構造の斜路をもつ特異な建物として知られる。

福島県会津若松市の白虎隊の墓所のある飯盛山の中腹に建つ。
通称は「会津さざえ堂」もしくは単に「さざえ堂」で、正式名称は「円通三匝堂」(えんつうさんそうどう)という(重要文化財指定名称は「旧正宗寺三匝堂」)。平面六角形の特異な建物である。

概ね三層構造といえるが、内部には二重らせん構造の斜路が続き、右回りに上る斜路と左回りに下りる斜路が別々に存在する。
入口から斜路を最上階まで上り、他者とすれ違うことなく、別の斜路を降りて出口から出ることができる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/栄螺堂

デカいデパートにある螺旋スロープみたいな感じでしょうか

……などと考えていると、飯盛山に到着しました

飯盛山に到着

ここには白虎隊自刃の地があり、現在は白虎隊記念館白虎隊伝承史学館などがあり、お土産物屋も多数ある観光スポットになっています。

この飯盛山を上っていくと、中腹にさざえ堂が、もう少し上ると白虎隊十九士が眠る墓があります。
現在の土地所有者が経営しているお土産物屋もあります。
階段の横には「動く坂道」という名のスロープコンベア(有料)があり、お土産物屋に直通しています。

階段は登らず「らくな参拝順路(6分)」で行きましょう。

犬にチ○コを狙われている格好の白虎隊士の像が気になりましたが、スルーします。

濃厚な昭和を感じる白虎隊記念館の前を通り、廃な雰囲気しかない道を歩いて行きます。

数分ほど歩くと、さざえ堂に到着しました。

入場料を払って参拝しましょう

さざえ堂を建立した住職・郁堂(いくどう)の木像があります。
目がツヤ加工されていて若干怖いです。

正宗寺の仏堂として建立されたこのさざえ堂は、かつては阿弥陀如来を本尊とし、斜路には西国三十三観音像が安置されていたという。
ここを巡ると西国三十三カ所を巡ったのと同じ徳が積めたらしい。

堂内にあった三十三観音像は他所へ移され、代わりに「皇朝二十四孝(会津藩道徳教本)」の額が取りつけられています。

2周ぐらい登ったらすぐ最上階に着きました。

天井にはおびただしい数の千社札が貼り付けられています。
堂内にも千社札が多く貼られていました。

千社札は、江戸時代に流行した参拝記念の札で、令和の現在はほとんどの寺社仏閣で千社札の貼り付けが禁じられています
江戸時代でも貼ってよかったのか定かではありませんが。

それでは戻ります。

行きは右回りでしたが、帰りは左回りになっていました。

同じ道を帰っているのかと思いましたが、違うようです。

あっさり下まで着きました。
3階建てぐらいなので、まあこんなもんでしょう。

出口には正宗寺の開祖、残夢大禅師の木像がありました。
やっぱり若干怖いです。

歴代の天皇陛下が御登臨されたようです。
あれ、今上陛下は……。

横から全体を撮影しました
明治時代の始めには見るも無惨なボロボロ状態だったようですが、明治・大正・昭和時代と大規模に修繕・補強されて今の姿になったようです。
その資料がお土産物屋の中に展示されていたのですが、なんか撮影禁止の匂いしかしなかったので写真はありませんでした。

白虎隊の最後の地も見学しましょう

順路にそって進むと、飯盛山に葬られている白虎隊士の墓があります。

そして、鶴ヶ城から煙が上がっているのが見えて落城したと思い込んだ白虎隊士が次々自刃した場所も見学します。

なるほど。

その後白虎隊記念館を見学しましたが、撮影禁止だったので写真は1枚もありません

……帰りましょう。

よい観光地ですが、寂れ方も半端なく……

念願の会津さざえ堂を拝観してきました。

……思いましたが、全てが昭和で時が止まったような雰囲気でした。

バブル崩壊後の平成時代にそのまま朽ちゆく、昭和観光地あるあるを感じられます。

昭和43年ご訪問の平成天皇(当時は皇太子)以降、令和天皇はご訪問されていないし……。

さざえ堂と呼ばれる建物は各地にもあり、

特に日本三大さざえ堂と呼ばれるものが、会津さざえ堂の他、群馬埼玉にあります。
しかしながら、螺旋構造の建物は会津さざえ堂だけで、他の二大さざえ堂よりスゴイようです。

……と思ったら、大分県のJRおおいたシティに2015年に建造された夢かなうぶんぶん堂が二重螺旋構造らしいです。

というわけで、私も全国のさざえ堂をコンプリートしていきたいと思います。
それではまた次回の珍方見聞録でお会いしましょう!

記録写真

地点情報

会津さざえ堂(円通三匝堂)

所在地: 〒965-0003 福島県会津若松市一箕町八幡弁天下1404
拝観料: 大人:400円、大学・高校生:300円、小・中学生:200円
営業時間: 9:00〜16:00
定休日: 年中無休
Web: http://www.sazaedo.jp/
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珍見ちゃん
珍見ちゃん

2分で参拝できるという触れ込みですが、
展示物をじっくり拝観しようとすると2分以上かかります!

※情報は記事アップ当時のものです。現況と異なっている場合があります。

(訪問:2022年9月)

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