【秘宝館見聞録】桃丘コレクション〜石和温泉の最後の秘宝(山梨県笛吹市)※閉業

※重要:今回の記事中の写真は転載禁止とさせていただきます。

2023年6月某日、フィクサーXより指令が下った。
指令#S6E631:2014年に訪問した山梨のエロス博物館の記録をサルベージせよ

農園のオヤジが収集したアレコレが収められた私設博物館

石和温泉にはかつて3つの名の知られた秘宝館がありました。
元祖国際秘宝館石和館石和秘宝館・ロマンの館、そして桃丘コレクションです。

いずれも石和温泉の発展と共に開館しましたが、元祖国際秘宝館石和館とロマンの館はバブル崩壊後ほどなく石和温泉の衰退とともに閉館してしまいました。
一方桃丘コレクションは、個人の私設博物館であり、農園の経営の片手間で何となくやってきたから最近まで存在できたのではないかと思います。

桃丘コレクションは、(ネットの海から拾った情報によると)かつてこの地でドライブインを開業、ドライブインのお客さんについでに楽しんでもらおうと秘宝館っぽいモノを作ったのが始まりのようです。

取材当時(2014年)は桃丘観光園という桃・ぶどうの直売所と博物館がセットで並んでました。
その後はオーナーである農園の御主人が亡くなられ、現在に至るまではちょっと不明なんですが、今(2023年)の現地には直売所は跡形も無く、新たに中古車屋が営業しています。
現在の現地はこちら。トップの写真の場所とちょっと違うのでよく分かりませんが。

桃丘コレクションに入館しましょう

駐車場が分からなかったので、とりあえず広い駐車場のある裏手のショッピングセンター(いちやまマート)に車を駐め、歩いて接近します。

桃とぶどうの直売所を横目に、桃丘コレクションの建物を興味深い表情で撮影しつつ、店の人に声をかけます。
どんな人だったか覚えていないのですが、2014年に訪問したことと、おぼろげに覚えている風体を照合すると、館長ではなかったような気がします。

シャッターを開けてくれ、中の電気をつけてくれて「はいどうぞ」みたいな感じで1,000円を徴収。

写真を撮ってもよいかどうか確認したところ、「まぁ個人で楽しむ分ならいいよ」と言われたので、個人で楽しむ分に撮影していたものを閉館後のどさくさに紛れて一部公開しようというのが今回の記事です。

今回の記事の内容・写真は転載禁止とさせていただきます。
記事へのリンクはOKです。

桃丘コレクションの内部はどうなっているのか

シャッターを開けてもらって入口ドアを開けると、ちょっとエントランスのようになっていて本来のチケット売り場があります。
入口のショーケースには近代のエログッズと中の展示品のサンプル版みたいな小物がいくつかあり、ここが秘宝館であることを伺わせます(記録写真でご確認くださいませ)。

ちなみに、私の手元にも写真しか残っていないので、中がどんなだったかほとんど覚えていないというのが情けないところですが、建物は2階建てで、1フロア1部屋でそんなに広くはないシンプルな構造でした。

物量は多くはないですがガラスケースに展示物が整然と並べられ、江戸時代とかの歴史的なアイテムは他の秘宝館に及びませんが、ここでしか見られないような珍しい展示物もありました。

展示物は、定番のエロい絵が描かれたお皿・お猪口などや、陶器製の人形、裸婦画、春画、白黒のエロ写真、動物の性器、など。

桃が有名ということで、入館してすぐ部屋の中央に、桃をモチーフにした(半分に割られて中に性器が彫られた)彫刻「陰陽厄除け大桃神」が目に入りますが、これはおそらく誰かの自作のモノかと思われます。

2階には小型モデルもありました

2階の一角には「山梨の工芸品 展示即売」という地元の民芸品を展示するコーナーや、昔使われていた道具などの民俗学的展示物などもあって、秘宝に全振りという内容ではなかったようです。

鑑賞時間としては、早い人なら10分で観終わる(飽きる)でしょう。

特級呪物みたいな展示物

2階には混沌とした展示物が色々あったのですが、ショーケースの上に置いてあった謎の黒い球体が気になりました。
なんかオッパイとか男女○器と精○みたいなモノがグニャグニャ絡み合ったエログロい物体でしたが、制作者もタイトルも不明です。

今あの謎の物体はどこでどうしているのでしょうか。

閉館した今

2014年当時、おそらく果物の直売所が主な収入源であり、博物館に来る客はほとんど相手にしていないような状態だったため、アダルトショップの方は長らく営業していないようでした。

残り少ない貴重なパンフレットを1部いただいてきたのですが、何度か引越ししたうちに紛失してしまい、表紙の写真しか残っていません。
見つかったらアップするかもしれませんが内容によってはまたお蔵入りです。

記録写真

地点情報

桃丘コレクション

所在地: 〒405-0076 山梨県笛吹市一宮町竹原田
入場料: 閉業・解体しています
営業時間: 閉業・解体しています
定休日: 閉業・解体しています
Web: ありません

珍見ちゃん
珍見ちゃん
もちろん18歳未満入場禁止でした!
石和温泉で最初に開館して最後に閉館した秘宝館だそうです。

※情報は記事アップ当時のものです。現況と異なっている場合があります。

(訪問:2014年10月)

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