【珍方見聞録】吉見百穴〜“自称”日本のカッパドキア(埼玉県吉見町)

2023年3月某日、フィクサーXより指令が下った。
指令#S6E336:吉見百穴を調査した時の記録をサルベージせよ

「日本のカッパドキア」って誰がいつ言い出した……?

2013年12月、混浴が可能な温泉を探していたら(何をどうしたらそんなもん探すんだ)、埼玉県内に幻の混浴温泉があるという。
そこは当時住んでいた場所から数十kmの場所にあり、B級で知られる観光スポットの吉見百穴の近くにあるらしい。

吉見百穴、「よしみひゃっけつ」かと思ったら「よしみひゃくあな」と読むらしい。
……と思ったら、国道の案内標識(いわゆる青看板(アオカン))には「YOSHIMI HYAKKETSU」と書かれていたりと安定しない。
国土交通省としては「ひゃっけつ」なのでしょうか。

関越道の東松山ICからほど近い吉見町という所にあります。

吉見百穴とは何か

丘に無数の横穴が開けられた異様な遺跡で、古墳時代の後期に死者を埋葬したお墓であるという。
明治時代、この横穴は「土蜘蛛人」と呼ばれる小人族コロポックルが使用していたと考えられていましたが、そもそもコロポックルが実在が証明されていない想像上の存在で、その住居であったというメルヘンな仮説が信じられていたことに令和を生きる我々には若干信じられないお話。

横穴の他にデカい洞窟がありますが、これは太平洋戦争末期に地下軍需工場が作られ、この遺跡の地下で戦闘機のエンジンが作られていたという。
その一部が公開され中に入ることができました。
そもそもがこの観光地自体きちんと整備されているわけではないので、中に入れると言っても明かりも無く真っ暗な中に適当に入ることができるだけで普通に危険な雰囲気でした。
※2023年現在、崩落の危険性から閉鎖されて洞窟内には入ることができないようです。

まあ古代人のお墓の遺跡の穴ボコを眺めたり覗き込んだりできるだけで割とすぐ観終わります。
中に謎の文字が書いてあったりしてちょっと怖い感じです。
おそらく後年の戦前戦中に書かれたものと思いますが……。

また天然記念物のヒカリゴケを見ることができ、緑色にボンヤリと光る苔を見ることができます。

なお、この近くにはかつて「巌窟ホテル」と呼ばれる珍スポットが存在し、明治〜大正時代に地元農民の手によって崖に掘られた人工洞窟の遺構がありましたが、現在はそこに至る道が閉鎖され、長年放置された結果森に飲み込まれて見ることすらできなくなっています。
詳しくはウィキペディアに詳しく載っているので見てみてください。

近くには松山城跡もあります。

そして混浴温泉の潜入記録は ⇒ こちら

記録写真

地点情報

吉見百穴

所在地: 〒355-0155 埼玉県比企郡吉見町北吉見327
営業時間: 8:30〜17:00
定休日: 年中無休(年末年始は不明)
電話: 0493-54-4541
Web: https://www.town.yoshimi.saitama.jp/soshiki/shogaigakushuk/7/909.html

(訪問:2014年3月)

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