【珍方見聞録】土合駅〜日本一高低差のある駅に潜入せよ(群馬県利根郡みなかみ町)

2023年3月某日、フィクサーXより指令が下った。
指令#S6E345:群馬にある地下深くに存在する駅の記録をサルベージせよ

「日本一のモグラ駅」と呼ばれ親しまれている

2016年8月11日、初めて祝日「山の日」が制定されたということで、山にでも行こうということで谷川岳に行ってみることに。

もちろん車で。

上越線で新潟方面へ向かうと、水上温泉の先にあるのが土合駅であり、谷川岳天神平スキー場(谷川岳ロープウェイ)の最寄り駅となります。
土合の次の土樽は新潟県となり、ここは群馬の果てともいえる場所です。

上越線は谷川岳をブチ抜いて線路が敷かれており、土合駅は下りのホームが地下深く70mに存在するという珍しい構造となっています。
なおエスカレーターやエレベーターはありません。階段です。

なぜ下りホームだけが地下に潜っているかというと、かつて上越線は地上を走る単線の路線でした。
ところが高度経済成長期になると関東〜新潟を移動する人が増えたことに伴い、上越線が複線化されることになりました。
トンネル掘削技術の進歩により、山の中にトンネル(新清水トンネル)が開かれ、このトンネルに下り線が通り、元々地上にあった線路は上り専用として利用されるようになりました。
そのため、トンネルの間にあった土合駅は、上りホームが地上、下りホームが地下という構造をしています。

当駅最大の特徴は、上下のホーム間が大きく離れていることである。
これは、上越線の複線化の際に下りホームを地下70mの新清水トンネル内に設置したことによるもので、駅舎と上りホームのある地上と下りホームの高さは81mもの高低差がある。
下りホームから駅舎に行くには、ほぼ一直線に伸びる462段の階段(長さ338m)を上り、次いで湯檜曽川と国道291号を跨ぐ143mの連絡通路に設けられた計24段の階段を上る必要がある。
改札口から下りホームまでは徒歩10分程度を要するため、駅員が配置されていた時代には、下り列車については改札が発車10分前に打ちきられ、市販の時刻表にもその旨が記載されていた。階段の中間部付近にはベンチが設置されている。
462段の階段横にはエスカレーターの設置スペースが確保されているが、現在まで設置の予定はない。

https://ja.wikipedia.org/wiki/土合駅

1980年代に上越新幹線や関越自動車道が開通するまでは登山客の利用が多かったものの、現在は一日平均乗車人員は20人前後の無人駅となっており、登山シーズンのみ一定の利用客があるそうです。

近年はこの珍しい地下ホーム目当てにやってくる観光客も多いとか。
まあ私もそうなんですが。

現地に到着してみると意外と混雑

私が訪れたのは土曜日とあって、車で見物に来る人が散見されました。
無人駅なので乗車券や入場券を買わずにホームまでは行くことができ、自由に観光することができます。
電車は一日7〜8本しか無いので、電車が来る瞬間を見られたらラッキーです。

なお電車でこの駅に降り立ってしまうと帰るのが困難になるので、見に来る人はほとんど車で来ています。

無人の改札をくぐって下りホームに向かいますが、階段に至る通路内が何故かとんでもない強風が吹いており、写真撮影もままならない状態でした。
電車も来ていないのに人がたくさん上り下りしているのは、みんな駅を見に来た観光客です。

階段を降りていくと、ちょうど下り電車がホームに停車しており、乗り降りするお客さんと電車マニアが入り乱れていました。
電車が来た所に居合わせたのはラッキーでした。

とりあえず電車も観たので帰るんですが、また階段を10分かけて462段登るしかないと思ったら思わず溜め息が出るぐらいには私は登山に向いていません。
その後谷川岳に行きましたが、もちろんロープウェイと谷川岳天神平スキー場のリフトで登って降りるだけでした。

山を下った後は100km以上車を走らせて長野県の伊東園ホテルに行く私でした。

記録写真

地点情報

土合駅

所在地: 〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽
営業時間: 電車が来る時間
電話: ありません
Web: ありません

(訪問:2016年8月)

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